Parenting Know-how

用語集

【共異体】

「それぞれの違いを認め合う(異)」ことと「共に生きること(共)」そして「社会を形成すること(体)」。子ども達が様々な他人とのかかわりの中で、それぞれの子どもの個性を見つめ、自立と自律を育むためにも、いっせいに何かを教え込むのではなく、子どもに沿った、子どもが主人公になるような教育を考える上で、教育の場に子ども達の「共異体」を作っていくことが必要だと思います。

【異年齢児保育】

子ども達の発達を捉えると、一年という学年の中にも11ヶ月の年齢差があり、乳児期の発達程大きな差は生じないものの、早生まれ遅生まれ等の差があります。特に発達段階を重視した3・4・5歳の3年間を枠とした異年齢児グループによるクラス編成をすることで、子ども同士の関わり合いから、思いやりや憧れを通して社会性を身に付けることができます。
但し、これは異年齢構成を絶対としたものではなく、活動により、子ども達の動きを捉え、観察し、発達がより助長されるには、年齢別保育か異年齢児保育のどちらが的確であるかをその都度考えてすすめる、柔軟な構成としていきます。

【チーム保育】

チーム保育とは、一人ひとりの子どもの特性に応じて保育者同士が協力していく体制のことです。
3歳未満児の場合、子ども一人ひとりの生活リズムや食欲、興味・関心などに個別的に関わることが大切になります。早く眠くなってしまう子、お昼を食べた後も遊びたくなってしまう子等々、子どもを集団としてみるではなく、個々の子どもの特性や欲求に応じて保育者が役割分担をし、子どもを見ていきます。
3~5歳児は異年齢児全員でチーム保育を取り入れています。集中している子ども達の環境を保障したり、自ら遊びにピリオドをつけられるようにするなど対応が可能になります。具体的には担任が交代にリーダー、サブリーダー、アシスタントと役割分担をし、定期的にローテーションをしています。

チーム保育のメリットは、①保育の選択制など、子どもの個性を尊重した多様な活動が設定できる事、②先生にも個性があり、子どもとの関係も豊かになること、③先生同士のコミュニケーションが進み、子ども理解や保育が深まる――などの利点が数多くあります。

【ゾーニング保育】

以前にはコーナー保育とし、保育士が数種類の活動を用意し子ども達がそれに取り組むといった考えで、区分された範囲内で限定した活動をしていました。私達は日常の保育の中で、これらの活動に子ども達がつながりを持たせていることや、どちらとも言えない遊びが存在する事を踏まえ、より広がりを意識した、ゾーニング保育として捉えています。ゾーンでは子ども自らが創って行く遊びのフレキシブルさも可能としています。(言葉のゾーン・関わりのゾーン・表現ゾーンなど)

【選択性保育】

例えば、主活動の中で「散歩」という計画を立てます。①季節を感じる・②目的をもつ・③遠距離でもしっかり歩くという3つのねらいをもちます。その際、3コースを子どもたちに提示し、「○○山へ虫や木の実を探しに行くコース」、「○○川を探検に行くコース」、「○○公園の池の魚を見に行くコース」など。子どもたちは自分の行きたい場所を選び散歩へ行くので、達成する過程はより楽しく、より興味を持って飽きる事無く取り組めます。これが、子ども主体に考えた保育の選択性です。

【順序性保育】

いろいろな経験をし、様々なことを学んでいる年齢では、必ずしも好きな道を選ぶことだけがいいわけではありません。保育の中で、外遊びと製作とリズム遊びの好きなどれかをいつも選択してやるのではなく、それぞれどれもひととおり体験させたい時もあります。一斉に無理やりやらせるのではなく、やる順序の選択をしてもらうのです。「一番やりたいことは?」次に「この間やらなかった中で一番やりたいことは?」というように、いつでも一番やってみたいことを選択します。いつのまにか、全てを行うことになり、結果、子ども自身が主体的に様々な遊びを体験できます。

【習熟度別保育】

これは、子どもの発達ランク別でなく、一人ひとりが今より目標達成できるよう環境設定します。例えば、「プール遊び」。プールに入る時間帯を年齢別に分けて入るのではなく、①顔に水をかけたくないカニコース・②水は怖くないけれど潜れないワニコース・③水に潜れるイルカコース・④ビート板を使って泳げるクジラコースに分かれます。提示する際は、どんなことをグループでするのかを知らせ、子ども自らコースを選びます。
個々の発達段階にあった環境を設定することで、安心してのびのびと水遊びが楽しめるようになります。夏の終盤時期には当初の一つ上のグループを選ぶ子も増え、ステップアップしようと自分で挑戦してみる子には保育者が「イルカグループで、できるよ。大丈夫だよ。」などと声をかける場合もあります。